CSRマネジメント

基本的な考え方

JXTGグループは、企業として持続的な成長を果たすためには、その前提として社会から信頼される存在でなければならないと認識しています。この認識のもと、当社グループは、さまざまな社会的責任(CSR)を果たし続けることを通して、社会の発展と活力ある未来づくりに貢献していきます。

CSRに関する基本方針

JXTGグループの役員および従業員は、「JXTGグループ理念」に掲げる「使命」の実現のため、「大切にしたい価値観」に基づき、「JXTGグループ行動基準」を誠実に実践する。これにより、社会に対する責任を着実に果たし、ステークホルダー(利害関係者)から信頼される企業グループの確立を目指す。

CSR活動の重点分野

JXTGグループ行動基準の14項目を集約し、CSR活動における8つの重点分野を定めました。

JXTGグループ行動基準

  1. 1.コンプライアンスの徹底と社会規範への適切な対応
  2. 2.安全確保
  3. 3.環境保全
  4. 4.健康増進
  5. 5.人権尊重
  6. 6.価値ある商品・サービスの提供
  7. 7.公平・公正な取引
  1. 8.政治・行政との適切な関係
  2. 9.利益相反の回避
  3. 10.会社資産の保全・管理
  4. 11.適切な情報管理と情報開示
  5. 12.健全な職場環境の確立
  6. 13.市民社会の発展への貢献
  7. 14.違反行為への対処と再発防止

CSR活動の重点分野

  • 高い倫理観
  • コンプライアンス
  • 安全・環境
  • 人権
  • 人材育成
  • 健康
  • 品質
  • 社会貢献

国連「SDGs(持続可能な開発目標)」との関わり

JXTGグループは、2015年9月の国連サミットにおいて採択された「SDGs」を踏まえ、その実現に努めています。

グループCSR最優先課題(マテリアリティ)について

JXTGグループは、「外部から見た優先度」と「当社グループから見た優先度」の視点により、グループCSR最優先課題(マテリアリティ)として、最優先で対応すべき9つの課題を特定し、具体的に12の目標(KPI)を設定しました。今後は、当社グループのCSR体制を通じて、各項目を達成してまいります。
グループCSR最優先課題の取り組みには、を付しています。

各ステップでの検討状況

STEP1 考慮すべき社会課題の特定

各種ガイドライン(GRIガイドライン第4版、ISO26000など)のほか、ESG調査機関の評価項目や持続可能な開発目標(SDGs)などを網羅的に検討したうえで、32個の考慮すべき社会課題を特定しました。

STEP2 外部から見た優先順位づけ

STEP1で特定した32個の社会課題に対して、ESG調査機関の評価ウェイトなどを踏まえ、「外部から見た優先度」を評価しました。

STEP3 当社グループから見た優先順位づけ

CSR推進体制における各専門委員会での検討に加え、米国サステナビリティ会計基準審議会(SASB)のガイドラインなどを踏まえ、「当社グループから見た優先度」を評価しました。

STEP4 グループCSR最優先課題の特定

「外部から見た優先度」と「当社グループから見た優先度」の2軸の評価を行ったうえで、特に重要度が高い8つの課題をグループCSR最優先課題として特定しました。

グループCSR最優先課題マップ

グループCSR最優先課題(マテリアリティ)の各項目

区分 グループCSR最優先課題 具体的な取り組み項目 目標(KPI) 達成年度 対象会社
環境 低炭素社会の形成 CO2排出削減
(自助努力による削減量)
2009年比 272万トン削減 19年度 中核各社グループ
NIPPO(計38社)
循環型社会の形成 廃棄物最終処分低減 廃棄物最終処分率
ゼロエミッション(1%未満)の維持
19年度 中核各社グループ
NIPPO(計41社)
社会 安全確保 労働災害の発生低減 死亡労災発生件数ゼロ 18年度 中核各社グループ
NIPPO(計45社)
人権の尊重 人権の啓発 人権研修受講率100%の達成 18年度 HD、エネルギー、石油開発、金属(計4社)
人材育成 企業価値向上を担う人材の育成 人材育成計画に基づく効果的な研修の実施 18年度 HD、エネルギー、石油開発、金属(計4社)
ダイバーシティ&インクルージョンの推進 女性の活躍推進 2020年度までに新規大卒女性比率25%以上の達成 20年度 HD、エネルギー、石油開発、金属(計4社)
障がいがある社員の活躍推進 障がい者雇用率2.2%以上の達成 18年度 HD、エネルギー、石油開発、金属(計4社)
ワークライフ・マネジメントの推進 働き方改革の推進 年休取得率80%以上の達成 18年度 HD、エネルギー、石油開発、金属(計4社)
両立支援制度・プログラムの活用推進 育児休業後の復職率100%の維持 18年度 HD、エネルギー、石油開発、金属(計4社)
健康増進 従業員の健康確保 各種施策立案に向けた基盤づくりとしてのデータベース構築(対象者1.4万名) 18年度 HD、エネルギー、石油開発、金属(計4社)
ガバナンス コンプライアンスの徹底 遵法状況点検 遵法状況点検の実施 18年度 遵法状況点検実施会社(計89社)
重要法令(独占禁止法等)の遵守 重要法令(独占禁止法等)研修の実施 18年度 遵法状況点検実施会社(計89社)
  • HD、中核各社グループおよびNIPPO。

CSR推進体制

JXTGグループは、CSR活動の重点分野にかかる活動をグループ一体で推進していくにあたり、JXTGホールディングス代表取締役社長を議長とする「JXTGグループCSR会議」を中心とした推進体制を構築しています。「JXTGグループCSR会議」は、グループ各社の社長および関係役員により構成され、グループ横断的な視点から、基本方針等の審議および活動状況の総括・評価を行っています。「JXTGグループCSR会議」で審議・報告された内容は、JXTGホールディングス取締役会で報告され、同取締役会の指示を受けています。
また、グループCSR推進体制の最前線の担い手として、各部署に「CSR推進責任者」を配置し、さまざまな施策の浸透および情報共有を図っています。

JXTGグループCSR推進体制(概念図)

JXTGグループCSR会議

位置付け JXTGホールディングス経営会議の下部組織
役割
  1. 1.JXTGグループのCSRに関する基本方針の策定・推進
  2. 2.JXTGグループのCSR推進体制およびCSR活動状況(JXTGグループ理念・JXTGグループ行動基準の理解・浸透状況を含む)の総括・評価
議長 JXTGホールディングス代表取締役社長
メンバー・委員
  1. 1.JXTGホールディングス経営会議メンバー(取締役含む)および中核事業会社のCSR管掌役員
  2. 2.議長が指名するJXTGグループ会社社長
  3. 3.その他議長指名者
開催頻度 原則、年2回(4月および10月)とし、必要に応じ、臨時にこれを開催する
管轄する重点分野および
JXTGグループ行動基準の項目
全項目

JXTGグループコンプライアンス委員会

位置付け JXTGホールディングス社長の諮問機関
役割
  1. 1.JXTGグループのコンプライアンスに関する事項(方針・方向性等)の審議およびその内容のJXTGグループCSR会議への答申
  2. 2.JXTGグループ各社におけるコンプライアンスに関する活動状況の確認・評価、情報共有およびその状況のJXTGグループCSR会議への報告
委員長 JXTGホールディングス法務部管掌役員(取締役)
メンバー・委員
  1. 1.委員長が指名するJXTGホールディングス関係部長
  2. 2.中核事業会社の関係役員・部長
  3. 3.その他委員長指名者
開催頻度 原則、年2回(4月および10月)とし、必要に応じ、臨時にこれを開催する
管轄する重点分野および
JXTGグループ行動基準の項目
重点分野:コンプライアンス
  1. 1.コンプライアンスの徹底と社会規範への適切な対応
  2. 7.公平・公正な取引
  3. 8.政治・行政との適切な関係
  4. 9.利益相反の回避
  5. 10.会社資産の保全・管理
  6. 11.適切な情報管理と情報開示
  7. 14.違反行為への対処と再発防止(内部通報制度の整備・活用促進)

JXTGグループ環境安全委員会

位置付け JXTGホールディングス社長の諮問機関
役割
  1. 1.JXTGグループの安全・環境に関する事項(方針・方向性等)の審議およびその内容のJXTGグループCSR会議への答申
  2. 2.JXTGグループ各社における安全・環境に関する活動状況の確認・評価、情報共有およびその状況のJXTGグループCSR会議への報告
委員長 JXTGホールディングス環境安全担当部管掌役員(取締役)
メンバー・委員
  1. 1.委員長が指名するJXTGホールディングス関係部長
  2. 2.中核事業会社の関係役員・部長
  3. 3.その他委員長指名者
開催頻度 原則、年2回(4月および10月)とし、必要に応じ、臨時にこれを開催する
管轄する重点分野および
JXTGグループ行動基準の項目
重点分野:安全・環境
  1. 1.コンプライアンスの徹底と社会規範への適切な対応(安全・環境に関連する法令)
  2. 2.安全確保
  3. 3.環境保全
  4. 4.健康増進(主に労働安全)

JXTGグループ人権・人材いきいき委員会

位置付け JXTGホールディングス社長の諮問機関
役割
  1. 1.JXTGグループの人権・人材育成・健康に関する事項(方針・方向性等)の審議およびその内容のJXTGグループCSR会議への答申
  2. 2.JXTGグループ各社における人権・人材育成・健康に関する活動状況の確認・評価、情報共有およびその状況のJXTGグループCSR会議への報告
委員長 JXTGホールディングス人事部管掌役員(取締役)
メンバー・委員
  1. 1.委員長が指名するJXTGホールディングス関係部長
  2. 2.中核事業会社の関係役員・部長
  3. 3.その他委員長指名者
開催頻度 原則、年2回(4月および10月)とし、必要に応じ、臨時にこれを開催する
管轄する重点分野および
JXTGグループ行動基準の項目
重点分野:人権・人材育成・健康
  1. 1.コンプライアンスの徹底と社会規範への適切な対応(人権・人材育成・健康に関連する法令)
  2. 4.健康増進(主に労働衛生)
  3. 5.人権尊重
  4. 12.健全な職場環境の確立

主な取り組み

CSR会議の開催

2017年度のJXTGグループCSR会議(2回開催)では、グループCSR最優先課題(マテリアリティ)を議論・決定したほか、JXTGグループコンプライアンス委員会、JXTGグループ環境安全委員会およびJXTGグループ人権・人材いきいき委員会の活動報告を行い、グループ理念・行動基準の浸透具合について報告しました。
また、JXTGグループCSR会議で議論・報告した内容を取締役会に報告し、2018年度のCSR活動の方向性を確認しました。

CSR推進責任者研修会の開催

CSR推進責任者研修会の様子

JXTGグループは、ステークホルダーの皆様から信頼され続ける企業グループであるために、各職場の副部門長・副拠点長クラスを「CSR推進責任者」に選任しています。「CSR推進責任者」は、グループ各社の各職場におけるCSR活動の推進役を担っており、毎年、グループ全体の「CSR推進責任者」が集う研修会を開催し、CSRに関する基本方針の伝達や情報共有などを図っています。
2017年度は、外部の講師の方に、SDGsに関する世界の潮流やESG投資に関する動きについて講演いただいたほか、当社グループの2017年度のCSR活動について報告しました。

ポリシーの制定

JXTGグループは、2018年、グループCSR会議での審議を経て、JXTGグループ行動基準を補完する、「腐敗防止ポリシー」および「人権ポリシー」を制定しました。
詳細は、腐敗防止ポリシー人権ポリシーをご参照ください。

グループ理念・行動基準浸透策の実施

JXTGグループは、2017年、「JXTGグループ理念」および「JXTGグループ行動基準」を作成しました。新しく作成した、「JXTGグループ理念」および「JXTGグループ行動基準」をいち早くJXTGグループの役員・従業員に浸透させ、JXTGグループの事業活動に関連する皆様にもご理解・ご協力いただくため、さまざまな施策を実施しています。

目的 施策
周知徹底 全国各地での説明会開催
理念カード・行動基準ハンドブックの配布
ポスターの掲示
社内デジタルサイネージへの掲示
9カ国語(英・中(簡・繁)・韓・西・葡・ベトナム・タイ・インドネシア)に翻訳、頒布
理解促進 社内報での特集記事連載
全役員・従業員向けeラーニング
モニタリング 従業員意識調査での確認
行動基準ハンドブック
理念カード
社内デジタルサイネージ

ステークホルダー・エンゲージメント

JXTGグループは、株主・投資家、お客様、お取引先、従業員等多様なステークホルダーとの関わりの中で事業活動を行っています。さまざまなステークホルダーからの要請を的確に把握し、誠実に応えて、社会からの信頼を獲得してまいります。

ビジネスと人権に関する国際会議への参加

JXTGグループは、2018年9月13日~14日に経済人コー円卓会議日本委員会(以下、CRT日本)の主催する「2018ビジネスと人権に関する国際会議in東京」に参加しました。海外からの人権有識者・人権NGO/NPO、多数の参加企業との意見交換を通じて、「ビジネスと人権」に関する世界の最新動向と見解、他社の人権デュー・ディリジェンスに関する取り組み事例についての情報を共有しました。
今後もステークホルダーとの対話を通して、当社の取り組むべき人権課題を的確に把握してまいります。

詳細は、CRT日本委員会ホームページをご参照ください。

さらなる改善に向けた“お客様の声”の反映

JXTGエネルギーでは、お客様からのご意見・ご要望を「JXTGお客様センター」で受け付けています。2017年度は、23,695件(旧JXエネルギー「ENEOSお客様センター」受付分)のお問い合わせがありました。JXTGお客様センターでは、ご連絡を希望されるお客様には24時間以内にご返答し(初期対応)、さらに72時間以内にお客様に納得いただける解決を目指しています。

従業員意識調査

JXTGグループは、全従業員を対象として、グループ理念・行動基準、コンプライアンス、日頃の業務および職場風土などをテーマとした匿名形式のアンケート調査を2年ごとに実施しています。
従業員の意識レベルや各職場に内在する課題を洗い出すことにより、さまざまなCSR課題の改善に役立てています。直近では、2017年度上期に実施し、その調査結果について、グループCSR推進体制に基づき、取締役会および経営陣に報告しています。

JXTGグループが参画・賛同する主な宣言・イニシアティブ

国連グローバル・コンパクト(UNGC)

JXTGホールディングス、JXTGエネルギー、JX石油開発およびJX金属の4社は、国連グローバル・コンパクトに参加し、人権・労働・環境・腐敗防止の4分野10原則を支持し、その実現に努めています。

「国連グローバル・コンパクト」の10原則

人権 企業は、国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重し、 原則 1
自らが人権侵害に加担しないよう確保すべきである。 原則 2
労働 企業は、組合結成の自由と団体交渉の権利の実効的な承認を支持し、 原則 3
あらゆる形態の強制労働の撤廃を支持し、 原則 4
児童労働の実効的な廃止を支持し、 原則 5
雇用と職業における差別の撤廃を支持すべきである。 原則 6
環境 企業は、環境上の課題に対する予防原則的アプローチを支持し、 原則 7
環境に関するより大きな責任を率先して引き受け、 原則 8
環境に優しい技術の開発と普及を奨励すべきである。 原則 9
腐敗防止 企業は、強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組むべきである。 原則 10
CDP
国際金属・鉱業評議会(ICMM)
採取産業透明性イニシアティブ(EITI)
経団連1%クラブ
企業市民協議会(CBCC)
企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)
SPORT FOR TOMORROW
(スポーツ・フォー・トゥモロー)

業界団体とのコミュニケーション

  団体名 当社グループ役員などが就任している役職
JXTGホールディングス 日本経済団体連合会 副会長、理事、常任幹事
JXTGエネルギー 石油連盟 副会長
石油化学工業協会 理事
日本化学工業協会 総合運営委員、労働委員
JX石油開発 石油鉱業連盟 副会長
天然ガス鉱業会 理事
JX金属 日本鉱業協会 副会長、理事
硫酸協会 会長
一般社団法人日本伸銅協会 理事
一般社団法人新金属協会 理事
触媒資源化協会 会長

ESGインデックスの組み入れ状況

「ESSO」・「Mobil」は、エクソン モービル コーポレーションの登録商標です。ライセンス契約に基づいて使用しております。